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新年早々、ドイツ中を震撼させるようなニュースが飛び込んできました。
ケルン中央駅で、大晦日に何十人という女性が「アラブか北アフリカらしき外見の外国人」1000人以上によりセクシャルハラスメントを受けたというのです。 (1月4日〜の報道の論調。この時点で被害届があったのは80人〜) 1月17日現在、被害届は676件。(半数がなんらかのセクシャルハラスメント:出典FAZ) この事件の第一報を耳にした時、まず私が思ったのは 「ああ、悪いタイミングだ」ということでした。 案の定、この後の極右(といっても問題はないでしょう)ペギーダ(PEGIDA:西洋のイスラム化に反対する欧州愛国主義者)のデモは過激さを増しています。 ![]() ライプツィヒ市内でのペギーダデモで殴られたというMDRテレビの女性レポーターが、 その殴った相手が50代くらいの眼鏡をかけた白髪の普通のおばさんだったこと、さらに「帰れ、横になってスカートの下を触られればいいや」と罵倒されたという話は、どんなに悔しかった、ショックだったろうかと思いました。ペギーダは新聞やテレビといったメディアはすべて「嘘つきプレス」としていますから、プレスへの反感は大きいのです。 難民受け入れ問題の対応については、 以前までは1年以上の禁固刑〜だったのを、執行猶予の有無などに関わらず自由刑の場合は早期国外追放へと厳しくなり「犯罪を犯した難民は訴訟なしで強制送還すべき(CSU)」などの意見が続々と出て来ています。 …… 「ハンブルクやシュトゥットガルトなどでも似たような事件が起こっていた」(ハンブルクでは大晦日同様の事件が起こっていて現在までに195件の被害届がでている。シュトゥットガルトも同様。被害届は31件) 「難民のパスが落ちていた」(?) 「携帯電話が難民収容所のものだった」(?) 「アラブ語とドイツ語で書いた脅迫言葉のメモが出て来た」(この「証拠品」、この後話題にならないけど何だったのだろうか?アラブ人がわざわざドイツ語のセクハラ用語を勉強した?なんのために?よくわからない?) 「ケルン警察本部長(Polizeipräsident)辞職」 ケルン中央駅の事件に関して、次々と新しい“情報”は出て来るのですが、結局その正否や事件の背景、全貌は見えてこない状況がいまも続いています。 今日は、Bild紙が デュッセルドルフの北アフリカ人地区での警察の手入れにより、40人の逮捕者があったと伝えています。 →40 Festnahmen bei Gross-Razzia in Duesseldorf 主にスリやドラッグ販売などの容疑での逮捕で うち38人が不法滞在の容疑を認めているそうです。 これがケルンの事件の全容解明につながるかどうかは謎ですが、、 時を同じくして、モロッコとアルジェリアは「sichere Herkunftsländer(シリアのような、いま現在争乱が続く国と違って、帰っても安全な国を指す)」としてここからの亡命申請者に対して、早期の送還が行われる事が決まったようです。 ![]() 今年は3月、7月、そしてちょうど12月半ばにもケルンに出張していて、中央駅を何度も往復していたのですが いつもより外国人が多いな〜という印象はありました。(この場合「外国人」と私が感じたのは黒人の人たち) 難民が次々到着していると報道されているわりにベルリン中央駅では外国人が増えているという感じにも見えなかったので、特に印象に残ったんですね。切符を買おうとしてお財布を出そうとしたら寄って来られたので、ちょっと身構えましたが、まあドイツの大都市の中央駅というのはどこも治安がよくないので……。 今回の事件の流れで、何が怖いかというと 「●●人からドイツ人女性を守れ」→強いては外国人出てけ(俺たちの血を汚すな)という人が増えること。実際ペギーダ関連、活動が活発化しているネオナチ、フーリガンたちは急にこういう主張をし始めました。 そして「外国人=犯罪者、犯罪を犯しやすい人たち」と考えられてしまうこと。 その一個人の文化や教育背景や歴史を見るのではなくて、この国のやつらは全部悪い、といような見方が増えてくるといやだなあと。 性的暴力に関しては、どの国の人であろうが、本当に恐ろしいと思います。 大晦日の話でレイプとされたのは1件?少ないと言えば少ないけれど、大勢に囲まれて触られたとしたらそれだけで本当に怖かっただろうと。実際、私も2001年に、平日最終便の地下鉄で3人くらいの若者に囲まれ、絡まれたことがあり、やっぱり恐ろしくて、その後はできるだけ電車の先頭に乗るようにしていました。(先頭には運転手さんが居るので急場の場合にはドアを叩けば助けてもらえるから) 2月には、ケルンやその周辺ではカーニバルという一大イベントがあり、人々が街にあふれることが予想されるということもあって速急な事実究明と犯人逮捕にやっきになっていますが…どうなるのでしょうか。 …… 事実関係がよくわからないということもあって、この事件に関しては私もまだ頭がごちゃごちゃで考えがまったくまとまってません。 でも、イスラムの国が文化歴史的に女性蔑視の傾向があるからといって「イスラムの人たち=性犯罪者予備軍」みたいに言われたら、やはりそれは違うのでは?と反論したい。そういう傾向があったとしても、一概には言えないと思うのです。 あと外国人、難民の犯罪が起こる背景は、難民は労働許可がなかなかもらえないため正規労働につきにくいということもあったり(昨年、滞在許可か容認が出た人に関しては、職業教育までの待ち時間が、以前の12か月〜から3か月に短縮されたようですが。言葉の問題などハードルはまだまだ高い)、複雑なのです。 難しいのは、難民受け入れという「制度」とか「基準」を作ろうとすると、数多い「難民」や「移民」ひとりひとりを見ていくわけにはいかないので、何でもかんでもひとくくりにされちゃうということでしょうか。 それでも他のヨーロッパに比べて、外国人や外国の文化に対してドイツはオープンだと思います。 自分の15年間をふりかえっても、ほとんど「外国人だから」嫌な目にあったことは数えるほどしかない…のはベルリンだからだろうか?(ベルリンは誰もに公平にぶっきらぼうかつ適当!笑えない!) その点だけは変わって欲しくないと切に願っています。
by berlinbaubau
| 2016-01-18 07:25
| ドイツのこと
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