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さて、今年もベルリン映画祭が近づいて参りました……
毎年ポスターやグッズを楽しみにしてるんですが 今年は熊モチーフではなく、映画館のカーテン!幕でした。 ちなみに、このデザインはここ数年ずっと現代アートコレクターとしても有名なクリスティアン・ボロスさんの広告代理店が担当しています。デザインが多少イマイチと思っても、彼なら(お金はアートに使ってくれるから)いいか……と思ってしまうんですが。 奇しくも、今年は同じ「幕」をテーマにした水尻自子さんの短編映画も、日本から招待されています。 それはさておき。 今年のベルリン映画祭、オープニング映画はイザベル・コイシェ監督の新作「Nobody Wants the Night 」。菊地凛子さんも出演しているようですね。 そしてまた、コンペ作品にはまたまた日本映画が入ってきました! ベルリン映画祭の常連といえばこの方!SABU監督!! 以前も書いたのですが、彼は映画祭で登場するだけで拍手大喝采、というほどベルリンで人気があり、また相性もいい(受賞多い)んです。 これまで、「幸福の鐘」(2003年ベルリン映画祭でNETPAC賞受賞)「疾走」(2001年ベルリン映画祭で国際批評家連名賞受賞)「MONDAY」「蟹工船」などが招待され、その度見させて頂いていますが 疾走、ドライブ感満点で見てるだけで高揚してくるみたいな映画でした。 「うさぎドロップ」は未見なので残念ですが、『天の茶助』がベルリン映画祭招待!で嬉しいです……が、いま上映スケジュールを見たらちょうど見られなさそう(涙)プレス上映が別の日にあることを祈ります。 全編沖縄ロケ、沖縄を知ってもらうきっかけにも……とSABU監督はおっしゃっていましたが、ベルリン映画祭にはちらほら過去にも沖縄映画が招待されています。 例えば、キンダー部門で好評を博した『ホテル・ハイビスカス』。ここは現在基地問題に揺れる、辺野古がロケ地です。 13日(金)、22時〜 Berlinale Palast にて 、14日(土)15時〜 Haus der Berliner Festspiele 、Friedrichstadt-Palast にて、20時〜 Haus der Berliner Festspiele にて。独・英の字幕付きです。 普段コンペ部門にはあまり興味が無いんですが (映画祭が終わって、すぐ映画館で上映される映画ばかりなので、、特に映画祭で見る必要性を感じない)今年はアンドレアス・ドレーゼン監督の新作『Als wir träumten』 また、ヴィム・ヴェンダース監督の新作3D映画『Every Thing Will Be Fine』(コンペ選外) 『Elser-13 Minutes』( ヒトラー 〜最期の12日間〜 Der Untergangなど)のオリバー・ヒアシュビーゲル監督など ドイツ参加の映画が5作品登場します。 日本映画では、期待の若手が紹介される「フォーラム部門」に、3作品が招待されています。 まずは、船橋淳監督の『フタバから遠く離れて 第二部』。 船橋監督は、過去5作品が全てベルリン映画祭連続招待となる快挙です。 福島第一原発事故により避難を強いられている、福島県双葉町を追ったドキュメンタリー映画…… ということですが、事故後4年を経て現在ではほとんど福島原発事故関連の報道がなくなってしまったドイツで、いま、この映画が上映され、また質疑応答がなされることに大きな意義があると思います。 そしてサイトにあった >沖縄と福島に共通する犠牲のシステムがここにある。 (略)……ぼくらはみな福島原発事故の当事者なのだから。 という言葉に、ぐっとなりました。 返還、復帰から40年を経て、基地負担は減ることもない。枯れ葉剤問題については、もうちょっと海外でも報道されてもいいのになあ……と思っていますが……。 また当事者意識、という話を考えると、日本とドイツの戦争責任に対する意識を考えずにはいられない。ドイツ人って、第二次世界大戦に関する当事者意識が高い。『自分たちが』という主語で語りますし。話がずれましたが。 10日(火)、16時15分〜 Delphi Filmpalast にて 、12日(木)19時〜 CineStar 8 にて、13日(金)、21時30分〜 Akademie der Kuenste にて 、15日(日)19時30分〜 CinemaxX 4 にて そして、山本政志監督『水の声を聞く』 ベルリン映画祭のHPでは まず、山本政志監督のワークショップ「シネマ☆インパクト」について説明があり、そこで生まれた15の短編映画で、監督自身が撮ったこの映画のプロローグとなるものが出来たという経緯が説明されています。 「Zainichi(在日)ー日本で暮らしている韓国の人(ものすごくざっくりした説明)」の女性があやしげな宗教団体のシンボルとして悪用され……。 山本政志監督作品は、日本に居た時に「てなもんやコネクション」「アトランタブギ」とか?見たような記憶があります。なんというか「日本」とか舞台となる国とか言葉とか関係なく撮られていて、そこが面白かったように思います。今回も、主演女優の玄里さんは韓国語/日本語両方を話していて「どちらの言語もわからない観客には伝わるのかな」と語っていますが、私自身は、「言葉が通じない」現象は言語の問題だけじゃないと思うのですが、文化背景の違いはやはりありますよね。ベルリン映画祭の反応、どうでしょうか? ! ↓ eiga.comの玄里さんインタビュー 今の時代の閉塞状況を救う道筋を、 自分なりに探りたかった(山本政志監督インタビュー) 10日(火)、20時〜 Cubix 9 にて 、11日(水)22時〜 CineStar 8 にて 、13日(金)、16時30分〜 Delphi Filmpalast にて 、15日(日)22時〜 CinemaxX 4 にて 髙橋泉監督の『ダリー・マルサン』 タイトルをローマ字でDari Marusanと見た時に、だるまさん?と誤読したんですが 誤読が正解?なんですね。 制作の群青いろ、はベルリン映画祭常連。 廣末哲万監督の『14歳』『FIT』『Higurashi(邦題は、夕日向におちるこえ)』を見ましたがどれも良かったです。なんというか「見ないと」という映画。映画を「見る」というのは当たり前のようですが、全てのシーン、俳優、音(音楽ではなく)や光、実際に見なければ伝わって来ない物語があるというか。 いつも気になる作品なので今回も期待大で、見にいくつもりです! 11日(水)、19時15分〜 CineStar 8 にて 、12日(木)19時30分〜 Delphi Filmpalast にて、13日(金)、14時〜 Akademie der Kuenste にて 、14日(土)19時30分〜 CinemaxX 4 にて そして「ジェネレーション部門」。 キンダー部門よりも少し年齢上めのティーンエイジャー「向け」の映画。 といっても、「向け」というだけで子ども「も」大人も楽しめる佳作が粒ぞろいの注目の部門でもあります。 今年は松居大悟監督の『ワンダフルワールドエンド』が招待されています! 11日(水)、20時〜 Haus der Kulturen der Welt にて 、12日(木)9時30分〜 Zoo Palast 1 にて、15日(日)、17時30分〜 CinemaxX 1 にて 出演の橋本愛さんは、グルメ部門でも『リトル・フォレスト』が招待されており、トークショーへの出演もあるそうです。(2月10日) 五十嵐大介の原作漫画が好きなので、映画化には微妙なキモチですが……全く別物として考えれば良いのでしょうか……。 ちなみに、料理はFacilのミヒャエル・ケンプ氏。 Facilは個人的には料理はアレかなー(個人的な意見です)、でもデザートはいつも好きだなあ、と思っていたのですが、今回はこのパティシェThomas Yoshidaさんもグルメ映画部門の„Youth Food Cinema“に登場しています。 また、フォーラムでは生誕100周年を祝って、市川崑監督作品、『雪之丞変化』と『炎上』の上映も! さてさて、今年はどの映画を見ようかな〜? 今年はドイツ映画も、がっつり!見て行きます!!
by berlinbaubau
| 2015-01-29 02:42
| 映画、だいたいドイツ
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