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いつのまにか桜も散り、夏時間に変わって
もりもりと緑の葉っぱが窓を覆う季節となりました! 「家賃天国、の終わり。」を書いたのは1月のことでしたが、 家賃天国どころか、バブルな家賃右肩急上昇の一途をたどっています、ベルリン。 私たちの不動産屋(大家)との戦いも平行線をたどっていますが…… 具体的にどうやって対抗しているか、と言うお話を少々。 …… 近年「人気スポット」になって、新入居なら家賃2倍3倍は普通という暴挙が横行しているノイケルン地区で、 こんな貼り紙を発見したのですが、 まさに、対抗策はこの通り! その1「サインしない」 その2「隣人と話す」 その3「賃貸人団体のアドバイスを受ける」 不動産屋の不当な値上げや立ち退き要求に対抗する術として一番に有効なのは、 Mieterverein (賃貸人団体)で、住宅関係専門弁護士というプロのアドバイスを聞くことだと思っています。 ドイツ人でも分からない、住宅関係の法律と専門用語の嵐。 アパートの立地や地区によっても状況は異なりますし、 たとえ同じアパートに入っていても、 いつ入居したかで法律が変わっていたり、契約の内容が異なる場合もあり 「誰かがこう言っていたし……」という又聞きでの判断はとても危険、かつ勿体ない! ちょっとしたミスで 「家賃滞納」と言われて、家を追い出されることにもなりかねません。 が、逆にプロが見ると 「あ、この手紙書き方間違ってるわ。無効だから全部無視していいわよ」と えー!! というようなどんでんがえしがあったりもして。 本当にケース・バイ・ケースなんですよ。 が。 そこに1つの大きな壁が。 言葉の壁、です。 以前から私が入会している賃貸人団体は「Berliner Mietergemeinschaft e.V.」と言います。 多少他の団体より安く、今までは満足していたのですが、 基本的に、アドバイス以上のことをやってくれないんです。 アドバイスがもらいたいだけの時は全く問題ないんですが、具体的な戦いになってくると 例えば「◎◎◎についてxxxの点を指摘し、△△法の1条に基づいて、この値上げ分は払えません、と手紙を書きなさい」と 教えてくれた場合。 「パラグラフ……何条?え? すみませんもう一度!」 必死で弁護士の人が言う言葉をメモして、私が手紙を書いて送る訳です。 しかし法律関係の文章なんてそうそう書けませんし、 書いたつもりでも、ちょっとした言い回しとかで 揚げ足を取られることもあるのが恐ろしい! また、出張の多い仕事をしているため、 出張中に締め切りを明記した手紙が来ていたりして締め切りを逃せば、それだけでアウト。 そう思うとおちおち家を空けることもできません。 あまりに戦いが長期化したので、 相方も毎週のようにアドバイスを聞きに行っては手紙を書くのにうんざり、 郵便受けを覗いては、ため息をつく憂鬱な日々。 結局こういうことに時間を割かれるのが嫌で、 ほとほと疲れて、 賃貸人側は、不動産屋や大家の言いなりになってしまいますよね……。 うちの下に住む高齢の夫妻は、 昨年「小さい文字を読むのが面倒だし、疲れるわ……」と、不当に水増しされた共益費を払ってしまったそう。 しかし、今年もまたその水増しの請求に悩まされています……。 エンドレスの戦いは本当に疲れます…… そんな話を隣人に愚痴っていたところ 「Berliner Mietervereinだったら、手紙のやりとりの代理もやってくれるわよ」と。 おおお〜!! ただし団体に入会する場合 「問題が起こってから入会した人は、裁判となった場合に裁判費保険(Prozesskostenversicherung)ですぐカバーしてもらえるわけではない」という点には、注意しなければなりません。 「転ばぬ先の杖」で入会していた人だけが裁判費を免除してもらえるという仕組みです。 なので、私が以前から入会していた賃貸人団体の方の所属は取り消さず、 新たに相方がBerliner Mietervereinに入会。 手紙のやり取りもお願いすることに。 ……で! 楽! ものすごく気が楽!!! もちろん、勝手にやり取りをするのではなく、 常時こちらに内容の確認の連絡がありますが本当に楽!!! Berliner Mietervereinの回し者みたいですが、これは本当に助かるサービス。 5ユーロくらい他に比べて年会費は高いのですが、 これから入会しようかな〜と考えている方、Berliner Mietervereinお薦めです。 大手なので、アドバイスをしてくれる弁護士さんが居る日や場所も多く 電話アドバイスもOK。 なんと、アーティスト用のスペシャルアドバイスもあります! >Mietrechtsberatung für bildende Künstlerの項 最近、工場跡地などの広い廃墟がばんばんと売れ、 また、以前はベルリンのアーティストを応援していた某Bコンツェルンが援助を止め 知人のアーティストたちも、アトリエを追い出されたりと困っているよう。 こういう問題専門なのでしょうか。 ベルリンアーティスト職業団体bbkと共同でやっているそうなので アドバイスも具体的にもらえそうです。 ……対抗策、その2に続きます。
by berlinbaubau
| 2014-04-26 21:01
| ドイツのこと
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