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7月1日〜14日まで発売の、雑誌「pen」「美術館の秘密。」
ベルリンからは、現代美術館「ハンブルガー・バーンホフ」をご紹介しています。 98年、初めてこの博物館に足を踏み入れた時の、ガーン!というショックは忘れがたいです。オープンからまだ2年目だったハンブルガー・バーンホフ。その時はメインホールにはアンゼルム・キーファーの鉛板で作った飛行機と本棚が並んでいたのですが、今でもはっきりと目に浮かびます。詳しくは本文をぜひ! 見開きで紹介されている、カーステン・ヘラーの作品も。 いったい何事?って(笑) プレスコンファレンスは荒れ、 美術評論的にはあまり評判は良くなかったようですが 集客力はすごかったようです。 個人的には、もうちょっとデザイン的じゃなかったらもっと良かった。。 あまりに空間にはまりすぎてて、ちょびっとだけ美しすぎたかもしれない。 ![]() 写真は、今回の記事では残念ながら紹介しきれなかった、Janet Cardiff & George Bures Millerのサウンドアート作品。ハンブルガー・バーンホフは、入り口ががばーっと大きくてそのまま巨大な展示空間につながっているのですが、その開口部を赤い緞帳をかけて、まるでシアターのようにして気分を盛り上げています。 緞帳をかき分けて中に入ると、大きなホール全体を取り巻くようにスピーカーが設置されていて 真ん中に立った観客を襲うように、空間全体からふりかかってくるようなカラスの羽音に包まれるのです。 ヒッチコックの「鳥」を思わせる怖さ。 そして、ベルリンという切り口でアートを紹介し続ける特殊なミュージアムもご紹介。 気に入っているベルリンの美術館2つを紹介できて、大変嬉しかったです。 ケルンのコルンバは、ケルンをぶらぶら歩いていたときに 全く何の建物か知らずに足を踏み入れ、圧倒された美術館の一つ。 空間そのものが、本当に静かで、光と陰の効果が美しく 何も考えずに入った私みたいな人間ですら、敬虔な気持ちがなぜかわき上がってくる、、 すばらしい建築でした。これを見て初めて、ペーター・ツムトー(日本ではピーター・ズントー)を知りました。 ベルリンの、トポグラフィー・オブ・テラーは、実は当初彼の作品になるはずでした。 彼が作ってたら良かったのになあ…… いつかヴァルスのテルメにも行ってみたいです。 友人の建築家には、毎夏バカンスはココでという人もいるほど。 ちなみにベルリンには170以上のミュージアムがあるそうですが、 ベルリンのマイ・ベスト・ミュージアム(博物館含む)は ダントツで 新博物館(チッパーフィールドの建築がものすごい。何度行っても良い。しみじみ良い。) 続いて、 自然史博物館 ユダヤ博物館 お砂糖博物館 あ、新ナショナルギャラリーも。ミース・ファン・デル・ローエの建築に比べて展示内容が今ひとつな時が多いような気がするのですが、トーマス・デマンド、杉本博司さんは良かったです。 ペルガモン博物館も面白いです。 ギャラリーはその数600以上というからすごいです。 ギャラリー街はくるくると場所を変えるのでそれも面白い。 今秋には、東京都現代美術館でも、ベルリンのアーティストを取り上げる展覧会が企画されているそう。 アートに興味がある方は、ぜひ今号の「pen」を手にベルリンへどうぞ♪
by berlinbaubau
| 2011-07-07 08:38
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