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文部科学省が、福島福島県内の学校の安全基準について、
放射線量が年間20ミリシーベルトなら大丈夫、と決定したそうですね。 この年間20ミリシーベルトというのは、 ドイツで原子力発電所で働く人たち 〜もちろん成人〜に対しての限界値。 通常の成人に対しては、1年間に1ミリシーベルトが許可されています。 ドイツでもかなり批判をうけています。 「大人はこの発ガンの危険性を知っていて、それでも仕事や給料との兼ね合いで引き受ける。 この限界値(の決定に)によって、 政府は法律的には心配ごとがなくなるけど……道徳的ではないよね」 オットー・ハーグ放射線研究所のエドムンド・レングフェルダー氏の意見が掲載されています。 →Wie ein AKW-Mitarbeiter – Japan hebt Grenzwerte für Kinder an (独語) 大人よりも放射能の影響を受けやすいというのもさることながら、 子どもには、大人(先生や学校)の判断に対して 自分たちの判断によって、それを拒否するということが許されていませんよね? そういう場所で、この判断は無いんじゃないでしょうか。 もちろん政治は個人的なことばかり考えていては、 判断できないものなのかもしれない。 国、全体を考えないと駄目だ、というのかもしれない。 でも、 自分の子ども、孫に対してだったらそういう判断はできるの? という実感をもって色々な事を決めて欲しいです。 この決定を撤回してほしい!という政府への抗議の署名ができるところがありました。 ご興味ある方は。 → 子どもに「年20ミリシーベルト」反対署名 追記: ドイツのニュースだと、 「学校もしくは幼稚園/保育園に行っている子どもたち」に 許可された年間に受ける放射線量の限界値が20ミリシーベルトとありますが 日本のニュースだと、「福島の学校で」という但し書きがついているようですよね? どうなっているのでしょう。 また、この放射線研究所のEdmund Lengfelderさんの発言で 初めて聞くドイツ語の言い回しがでてきました。 “ aus dem Schneider sein” カード遊び、スカートから生まれた言い回しなんだそうですが、 この場合は “色々な心配事から自由になる”という意味合いのようです。
by berlinbaubau
| 2011-04-22 23:09
| ドイツのこと
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