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最近、ちょっと興味深く読んだ新聞記事がありました。
私がベルリンに来たばかりのころ大人気となっていた ガールズグループ「No Angels」。 2000年の9月、RTL2という民放のキャスティング番組で 4500人の応募者から選ばれた5人が集まってできたグループで、 初めてにプロモーションビデオを見た時、「アイドル」という考え方に対する ドイツと日本のギャップを強く考えさせられました。。 ↓ デビュー曲「Daylight In Your Eyes」のビデオ。(安っぽいつくりが泣かせます。) というか、「こ、こんな大人びたというか老けたケバケバしい人たちがアイドル?」と思ったんですが。。 ナジャ、ルーシー、サンディ、ヴァネッサ、ジェシカ という5人の中でも、 ナジャ・ベナイサ(Nadja Benaissa、ベネッサ? 黒髪の長髪のコ)は デビュー当時、18歳ながらすでに1歳近い娘がいて、すごいなーとインパクトが強かったんですね。 しかしまあよくあることですが 「No Angels」が2003年に解散した後はソロであまり目立つこともなく 2007年に再結成し、臨んだ2008年の「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」 では25人中23位というひどさで その存在すら、忘却の彼方だったんです。 が。 突然、ナジャの顔写真がデカデカと新聞1面を飾りました。 実は、昨年春頃から起訴されており、その裁判が始まった、 という記事でした。 容疑は傷害(gefaehrlicher Koerperverletzung)。 HIVポジティブだった彼女は、それを知っていたにも関わらず 3人の男性と、相手に知らせないまま、予防もせずにセックスをし、 その中の1名にうつしてしまったというのです。 相手の男性は、たまたまナジャの伯母さんを通じて彼女がHIVだと知って あわてて検査にいったところ、病気がはっきりしたそう。 とはいえ時間が経ち過ぎていて、 誰から伝染されたのかということはわからなかったのだそうですが (ウィルスは体内や年月での変化もあるため、わからないとか) 彼は、ナジャに対する告訴を始めたというわけです。 …… これが「傷害」という罪名になるのは、 言われてみると、なるほど〜いう感じで。 死の可能性がある病気を持っていることを自分でも知っていながら 相手を傷つけた、、、という話なんですよね。 さて、 本日この裁判も決着がつきました。 「執行猶予、300時間の公益ボランティア」です。 思っていたよりもかなり軽い求刑になりました。 実はドイツでは同様の裁判はいくつかあるそうで、 例えば、今年6月の事例では 47歳の男性で、2人の女性に伝染し、他5人を危険なめにあわせた、ということで5年。 これは、責任能力に問題有りとされ、刑が軽くなっての求刑だそう。 3月の事例では、 32歳の女性が、夫に言えなくて黙っていた。 実際伝染してはいないのに、1年。 などなど…… 彼女は2009年4月にいったん逮捕され、勾留されたあと自由になり、 その後は 「エイズについて知識のない若い人たちが増えているから、私みたいな存在がいるのは良い効果があるんじゃない」と発言したり、 エイズ基金のためのオペライベントに参加したりと 逆にイメージアップをしていたのですが…… 今回はゴシップ紙などには彼女を 「生物兵器(Biowaffe)」とまで書き立てているところもあり…… (おなじみ、悪のりゴシップ紙、「BILD」)。 「No Angels」復帰も難しそうです。 しかし、 ナジャは今日さっそく、自分の Myspaceで 次のメディア登場の予定に、「今年のフランクフルトのブックメッセでの自伝発表」を書き込み。 凝りませんねー まあもともと「天使じゃない」イメージで出てきたしね、、、
by berlinbaubau
| 2010-08-27 06:39
| ドイツのこと
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