カテゴリ
以前の記事
画像一覧
ブログパーツ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ブログジャンル
|
昨日「Achtung Berlin」で映画を見て来ました。
「いちごビニールの中の夢("Ein Traum in Erdbeerfolie" )」。 80年代、東ベルリンのアンダーグラウンド・ファッション・ショーを 紹介するドキュメンタリー映画、、 と書くと面白そうに聞こえますが、 映画自体は「お金返して!」と思うくらい、ひどいものでした(涙)。 小間切れで挿入される東独時代の映像はへえ〜 ベルリンでもこんな「80年代」があったんだ、 変なTVもあったんだねえ、と興味深いのですが 当時、東独のモデルエージェントで働いていたという監督が、 とにかく画面に出たい!僕を写して!という感じで インタビューシーンでも、意味なく自分のカットを入れたりするんですね。 いや、 彼がこのアンダーグラウンド・シーンに関係した人ならば まあそれもアリ?と言えるのですが、 彼自身の話は、導入部にちらりと出てくるだけ。 彼が、公式な東独モデルとして働いていたこと、 それがどういう意味を持っていたのかとか、どういった感じだったのか それに関する話はまったく出て来ません。 アンダーグラウンドシーンに関しても 一番興味をそそられる深い話はほとんど出て来なくて、 ミュージック・ビデオっぽい作りで写真がスクロールされたりするだけ。 昔の面白い映像と、今の同窓会的な映像が小間切れにミックスされ、 キッチュなエフェクトてんこもりの映画は 「結局、この監督は、昔憧れたアンダーグラウンドシーンの 仲間に入れてもらいたかっただけ?」 「これなら昔の映像だけつなげたらもっと良い映画になったんじゃ……」 という感想を持ちました。 さて、この中でちょっとだけ面白かったのは、 東独のアングラなファッションショーのために作られた 80年代のプラスチックな感じの洋服の素材の話。 「店に行っても、せいぜい5種類、使えるのは2種類くらいしか 素材が無かった」というデザイナーの目にとまったのは 「苺栽培の時に使うビニールシートと、シャワーカーテン」! これを使ってあなたもDDRファッションを作ろう!というわけで、 型紙と作り方が映画館内に展示されていました。 再現した洋服を着たモデルも、上映に来ていて これだけ唯一、ちょっと面白かったです。 この映画は、ちなみに明日から通常の映画館で公開になります。
by berlinbaubau
| 2009-04-22 23:33
| 映画、だいたいドイツ
|
ファン申請 |
||